新入社員の「勤続意向」は過去12年で最高に!
組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。
社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。

ALL DIFFERENT社の調査によると、
2025年入社の新入社員のうち60%以上が
「今の会社で働き続けたい」と回答し、
12年間で過去最高となりました 。
これは、若手の定着を高める取り組み
(1on1機会の増加やキャリア相談など)が奏功し、
社員の安心感と主体的な業務姿勢を後押ししている証拠です。
また、
「社員のキャリア自律を促す研修制度の導入」が
注目されています。
企業は職務や部門を可視化し、
「手挙げ式応募」方式でキャリア選択の自由度を高め、
高度専門人材の獲得を狙う動きが加速中です 。
中小企業でも、個人のやりたいことを聞いて、
業務を会社側が考えてあげることは重要です。
これにより社員は「受動的」ではなく
「能動的」なキャリア形成が可能となり、
組織全体の自律性も高まります。
一方、
「勤続したい=自律的に動く」という構図は
一見すると正しいですが、本質的には別問題です。
新入社員が「安心だから働き続けたい」と
思っているだけでは、自発的に付加価値を
生み出す動機には直結しません。
むしろ
「この会社で◯◯を達成したい」
「自分で成長を実感したい」
といった“目的”が必要で、
そこが曖昧な企業では
利益2倍の組織にはつながりません。
キャリア自律施策だけですと、
社員が勝手に動く土壌には不十分です。
可視化・選択型研修・ジョブ公募などは確かに有効ですが、
それだけでは「指示待ち社員」が完全になくなるわけではありません。
むしろ、
「行動の自由」は与えても、
「その先にある意義」や
「個々の成功体験」が不足していると、
自律行動は中断しがちです。
社員に“目的”と“達成体験”をセットすることで、
安心という「外発的動機」から、
目的による「内発的動機」による自律化が進みます。
結果的に
「この仕事なら自分がやりたい」
「改善・挑戦して成果を出したい」
といった能動的な行動が連鎖し、
指示を待たず社員が勝手に動く組織へと進化します。
中小企業でも、キャリア自立施策は
今後必須になるのではないでしょうか?
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