成長企業の秘訣

チームにはメインテナンスと8つの問いが重要?!

組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。

社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。



香川県琴平で大学生が新サービスを2週間で開発し、

実際に販売することをサポートしてきました。そこでの気づき第二弾です!

(前回の記事は、こちら https://mbp-japan.com/aichi/ebi-management/column/5132135/)

大学生の優勝チームが必ずやっていることがあります。

それは、何だと思いますか?

彼らが共通にやっていることが、

新サービス企画のPDCAを速く回していくことです。

例えば、琴平の例ではないですが、

ラーメン屋でビーガンラーメンという新商品を考えたチームは、

すぐにラーメンをお店の人と作り、

顧客に味見してもらい改良を重ねました。


10日間18回以上の改良を実施し、見事優勝しました。

どんなに、ターゲット顧客、顧客ニーズを仮設しても、

あくまでサービス提供側の考えです。

実際に顧客の声を聴きながら改良を重ねていくのが

新規事業にはとても大切です。



さらに、企画のPDCAを速く回すためには、

チームや個人の活動のPDCAを速く回す必要があります。

その時に、実際の活動を振りかえり、

改善していくことも重要ですが、

2つの視点に着目する必要もあります。

1点目、

課題達成機能といわれる、

「グループの目標」、「時間管理」、

「役割の明確化」、「仕事の手順化」などで、

これらがどのように行われているか。

2点目、

メインテナンス機能といわれる

「グループの規範:今あるチーム内の暗黙のルール」

「チームの雰囲気」

「信頼性:仕事を任せたり、言いたいことが言えるか」などで、

今どんな状態なのか、どんな状態に見えているのか。


そしてさらに、以下の問いに対し、皆で対話することも重要です。

「私はこのグループの何なのか? 一員なのか?」、

「このグループではどんな行動が受け入れられているのか?」

「このグループから私は何を得たいのか?」、

「グループの目標は自分の目標と一致しているのか?」

「誰が私たちのやっていることを支配(コントロール) しているのか?」、

「私はどれくらい影響を与えているのか?」

「私たちはどれくらい親密であるか?」、

「お互いにどれほど信頼し合っているのか?」などです。



活動そのものを振り返るだけではなく、

上記の内容を対話する時間が作られるかが

実は、企画のスピードと成果に多大な影響をもたらすのです。

よくあるのは、

企画のPDCAを回すための話し合いはするが、

2つの視点と8つの問いを話し合う時間がとられていない。

結果、チームが上手くいかなくて、

企画が進まないということが多くあります。

皆さんも企画を進める時に、少し立ち止まって、

チームの課題達成機能とメインテナンス機能、

そして8つの問いを対話する時間を

しっかりとってみてはいかがでしょうか?


結果、企画が速く進み、成果が最大化します!

(引用文献 津村俊充 人間関係における「プロセス」を再考する)


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