成長企業の秘訣

テレワーク禁止がチームを救う?!

組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。

社長がいちいち言わなくても、

社員が勝手に動いて利益が2倍になる

組織作りのコツをお届けします。

 ある番組内でテレワーク禁止について議論された内容が

ネットニュースに掲載されていました。


1.アメリカのAmazonはじめ、テスラやgoogle、appleなど

 出社への指示。

2.数年前に起業したITベンチャー企業の社長

 全日出社で、企業カルチャーの醸成につながり業績も上がった。

では、テレワークを禁止している企業は、

企業カルチャー醸成のために出社させるのでしょうか?


企業カルチャーを醸成することは、チームビルディングにつながり、

社員の自走の一歩になります。

リアルで対話することで作られていくので、起業したばかりの会社には必要でしょう。


しかし、本当の理由は別にあると思います。

それは、オフィスに集まって対面で話し合うと

クリエイティブプロセスが回り、

新しい事業や新しい施策が生まれやすいからです。


クリエイティブプロセスとは、チームがうまく機能するモデルです。


まず人間の思考特性は4つに分類されます。


A (理論・理性)の強い人は、論理的に考える人です。 

B(堅実・計画)の強い人は、堅実に考える人です。

C(感覚・友好)の強い人は、友好的に考える人です。

D(冒険・創造)の強い人は、創造的に考える人です。



課題解決や新たな事にチャレンジするとき・・・

まず初めに、D(冒険・創造)の強い人が、アイデアを出します。

全体から物事を捉えるので、課題解決の糸口を見つけることができます。

しかし

その反面、イメージは描けますが、言葉にできなかったり、

論理性がなかったりします。

次に登場するのは、A(理論・理性)が強い人です。

D(冒険・創造)の人が出したアイデアを論理立てて整理をします。

しかし、A(理論・理性)が強い人は、一方的に説明するのは得意です。

人の気持ちが分かりません。


次に登場するのが、

C(感覚・友好)の強い人です。

A(理論・理性)が整理したアイデアを

メンバーが分かるように説明したり、メンバーをつなげる役割をします。

しかし、C(感覚・友好)の強い人は、

決断力に欠けます。メンバー全員のことを考えると、決められなくなります。


ここで、再び登場するのが、

D(冒険・創造)の強い人です。

全体が見えているのと、チャレンジするのに臆しないので

「これだ!」という決断ができます。

ところが、「これだ!」と決断した計画も

実行する人がいないと、前に進みません。


最後に登場するのがB(堅実・計画)の強い人です。

それまでに議論したことが頭に整理されているので、

ものごとを着実に推し進めていきます。

実は、この部分はテレワークも有効です。

これがクリエイティブプロセスです。

世の中のプロジェクトはほぼこれで回っていると私は思います。

クリエイティブプロセスを効率的に促進させるには、

リアル対面で話すことが重要です。


オンラインでは基本一人しか話すことができず、

議論や対話を重ねることが難しいです。

ですので、出社してクリエイティブプロセスを

リアルで回す必要があります。

もし、テレワークがない会社でも物事が進まないとしたら、

クリエイティブプロセスが上手く回っていないかもしれません。 


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