成長企業の秘訣

理念は共有する。価値は事業ごとに定義する― 現場の迷いが消える組織の整え方

組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。

社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。



中小企業でも、複数の事業を持つ会社が増えています。

先日もそんな企業のご相談でした。

複数事業会社が組織づくりで大切なことがあります。


例えば、

ガソリンスタンドと整備工場

部品商社と学習塾

卸と直販。

法人向けと個人向け。

国内と海外。

こうした会社でよく起きるのが、

理念はある。でも現場に響いていない

という状態です。


理念が間違っているわけではありません。

多くの場合、構造の整理が追いついていないだけです。


■事業が違えば、判断基準も変わる

EC事業は

スピード・顧客体験・ブランドが生命線。

海外事業なら

現地適応・パートナー関係・文化理解。

同じ会社でも、現場が向き合っている現実は違います。


それなのに同じ言葉だけで動こうとすると、

「結局、何を優先すればいいのか」

現場は迷います。


■よくある中小企業の事例

ある製造業の会社では、

・OEM製造

・自社ブランド販売

・ネット直販

の3事業を展開していました。


会議では衝突が絶えませんでした。

製造は「不良ゼロと効率が最優先」

ブランド事業は「世界観と付加価値が重要」

ECは「納期と顧客対応スピードが命」


全員正しい。

しかし、基準が違う。


そこで整理したのが、

事業ごとの存在意義と提供価値でした。


製造は「信頼品質を支える役割」

ブランド事業は「選ばれる価値を創る役割」

ECは「顧客体験を完成させる役割」

この共通理解ができたことで、

衝突は議論へ

議論は改善へと変わっていきました。


■MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)は二層で考える

① 会社全体のMVV

② 事業ごとのMVV

会社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)が北極星だとすれば、

事業のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)は航海図

日々の意思決定を助けるのは、航海図です。


■まずはこの問いから

この事業は、誰にどんな価値を届けるために存在しているのか?

この問いが、現場の迷いを減らしていきます。




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