成長企業の秘訣

ハラスメントのない職場に必要なスキル

組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。

 社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。


ようやく、少し秋らしくなってきました。

皆さんの職場では、ハラスメントは起きていませんか?

今や、80種類以上ハラスメントの種類が存在するそうです。

民法で定義されたものは5種類ということらしいです。


私が以前行っていた、企業再生支援では

業績が悪い会社ほど

何らかのハラスメントが起きていました


では、ハラスメントが起こらないようにするには、

どうしたら良いのでしょうか?


・お互いの違いを理解する

・アンコンシャスバイアス

(無意識の偏見や思い込みから偏ったモノの見方をしてしまうこと)を知る

等いろいろあると思います。


コーチングファームジャパンの石見さんが

言っていたのが

 アサーティブができている職場は

 ハラスメントは起きないのではないか?

ということでした。


私も、そう思いました。

アサーティブとは、自己表現の一つで

自分のことをまず考えるが、他者をも配慮するやり方

のことです。


そもそも自己表現には、3種類あります。


一つ目:攻撃的な自己表現

自分のことだけ考えて他者を踏みにじるやり方


二つ目:非主張的な自己表現

自分よりも他者を常に優先し、  自分のことを後回しにするやり方


三つ目:適切な自己表現

自分のことをまず考えるが、他者をも配慮するやり方


です。


職場全員が、自分のことも、相手のことも大事にした自己表現をしていれば

ハラスメントは、起こらないのでは、ないでしょうか?


では、どうやったら、

適切な自己表現

自分のことをまず考えるが、他者をも配慮するやり方

ができるのでしょうか?


それには、DESC法というやり方があります。

D=describe:描写する

E=express, explain, empathize:表現する、説明する、共感する

S=specify:特定の提案をする

C=choose:選択する


この順番に相手に伝えることができると自分も相手も大事にした

自己表現ができます。


もう少し、具体的にします。

D=describe:描写する

自分が対応しようとする状況や相手の行動を描写する。

客観的、具体的、特定の事柄、言動を描写します。

E=express, explain, empathize:表現する、説明する、共感する

状況や相手の行動に対する自分の主観的気持ちを

表現、説明及び相手の気持ちに共感したりする。

特定の事柄、言動に対する自分の感情や気持ちを建設的に

明確にあまり感情的にならずに述べる。

S=specify:特定の提案をする

相手に望む行動、妥協案、解決策などの提案をする。

具体的、現実的で、小さな行動の変容についての提案を

明確にする。

C=choose:選択する

肯定的、否定的結果を考えたり、想像したり、

それに対してどういう行動をするか選択肢を示す。

選択肢は具体的、実行可能なもので、

相手を脅かすものではないように注意する。


これらDESC法をつかって

アサーティブに互いに自己表現できれば

ハラスメントはなくなるのではないでしょうか?


私の1on1導入を支援する場合には

必ず、このアサーティブを学んでもらっています。


もし、DESC法をいきなり行うのが難しい方は、

自分の意見をいうときに

私は」と必ずつけて言うようにすることをお勧めします。

これだけでも、相手は、意見を受け取りやすくなります。


なぜなら、その意見はあくまで、あなたの考えで

決めつけではない

と受け取ることができやすいからです。


皆さんの組織は、アサーティブはどれくらいできていますでしょうか?


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