全員が頑張ってるのに成果が出ない…それ、判断基準のズレです。
組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。
社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。

中小企業の世界には、少し前まで
「社長のカンと度胸がすべて」
「売上が正義」
「お客様は神様」
という“昭和の常識”が残っていました。
確かに、
環境が今ほど複雑でなければ、
それでも会社は回りました。
しかし今は、
物価高、人手不足、働き方改革…。
変化が早すぎて、
社長一人が判断を抱える時代ではありません。
むしろ、その常識が
会社の成長を止めてしまいます。
最近、支援している企業で
月一回の社長+幹部会議を行いました。
そこで社長が示した意思決定の軸は、
とてもシンプルな3つです。
① お客様
② 従業員
③ 会社の収益
この3つを基準にして、
幹部が出した意見を一つひとつ丁寧に
確認していきます。
「今の意見、お客様に寄りすぎて収益が犠牲にならない?」
「その提案は利益は出るけど、従業員へ負担が大きくない?」
こんな対話を積み重ねながら、
どの案が“3つの軸のバランスを取れているか”
を分析していきます。
まるで共同で“ものさし合わせ”をしているような時間です。
これを続けると何が起きるか。
一番大きいのは、
幹部が社長と同じ基準で判断できるようになることです。
つまり、
幹部が「自分で決められる領域」がどんどん増えていきます。
逆に、昔の常識
「最後は社長が決めればいい」は、
今では会社を弱らせます。
忙しい時ほど、社長の机で交通渋滞が起きる。
「社長待ち」が増え、現場が動けない。
変化が速い時代に、これは致命的です。
だからこそ、
社長の頭の中にある“判断の前提”を見える化し、
幹部と共有することが重要なのです。
実際、
この会議スタイルを続けている会社では、
こんな変化が起きています。
幹部が、「社長ならどう判断するか」を
自分で考えられるようになった
その結果、
現場での小さな意思決定が圧倒的に早くなった
社長自身も、幹部の判断に
安心して任せられるようになった
会議が“社長の採点会”ではなく
“共同で未来をつくる場”に変わった
組織は、幹部が自分の頭で判断し始めた瞬間に“自走”し始めます。
そして大事なことは、
難しいフレームワークや理論はいらないということ。
この会社のように、
「お客様・従業員・収益」というシンプルな軸で十分なのです。
もしあなたの会社でも、
幹部との会議が
「意見は出るけど、判断基準がバラバラでまとまらない」
「結局、全部社長が決める」
という状態なら、
まずはこの軸合わせから始めてみませんか?
社長が“全てを決める存在”から、
“判断基準を示す存在”へシフトする。
その瞬間から、組織は静かに、
しかし確実に変わり始めます。
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